光の子 / PINK
誰も知らないんだろなぁ...。
バンドなんかやってアンテナを張ってる連中の間では、とんでもない連中が組んで何か始めたらしいぞ!的な情報は流れていたのだが...。
日本のバンドとしては非常にアクが強く、好き嫌いがハッキリ別れるのではないかと思われるPINK。
キーボードのホッピー神山、ベースの岡野ハジメ、ドラムの矢壁アツノブ、パーカッションのスティーブ江藤などなど、この曲者連中の中でボーカルを担当しているのが福岡ユタカ。
エンちゃんこと福岡ユタカ.....シャンプーのラヴィナスのCM音楽、ニュースステーションのテーマ曲などもやっており、無国籍でエスニックな独特のメロディでお馴染みなはず。
あの独特なラインこそエンちゃんの真骨頂でして、PINKのメロディも聴いた瞬間に彼らと分かる強いキャラクター。
20年以上前にTV神奈川でやっていた金曜深夜のSONY MUSIC TVオープニングテーマで遭遇したのが最初。今までに聞いたことがないメロディラインの「ZEAN ZEAN」という曲で、アクが強くカッコよかった。
「ZEAN ZEAN」はバンドでコピーしたこともあるんだけど、まーね、難しいんだ、ドラムとかベースとか。でもKeyソロが見せ場だからね。ドラムとベースには泣いてもらった。
しかも、原曲は途中にマルチレコーディングでケチャを取り入れた部分があるので、そこは打ち込みで対応。フットペダルでシーケンサーをスタートさせるタイミングは難しいし、そもそもドラムが走らないように睨みを利かすなど、ヒジョーに大変だった。
ついでに言うと、後に完全打ち込みでシコシコ作ったこともある。バンドで合わすより断然ラクに作れたのでした、ハイ。
この「光の子」は2ndアルバム。
彼らのアルバムはラスト作以外全部持ってたりするんだが、この2枚目まではなんとLP(W。
お薦めは1曲目にしてタイトルチューンの「光の子」。もっともPINKらしい曲で完成度も高い。
盤に針を落とした瞬間から、デジタル・ファンクな世界へ。
なんじゃ?こりゃ!...まるで血液が逆流するような感覚に陥るくらいガツーンと来る音。そしてサンプリング加工したガムランをシーケンスフレーズにして曲全般に生かす...。
ワールドミュージックとか言って、中途半端な民族音楽もどきをやってる連中はたくさんいたわけですが、エスニックをここまで昇華させたのは日本では「光の子」だけであります。
シンプルだけどパワフルなドラムと、ブリブリとグルーヴを引っ張る岡野ハジメのベース。
その上に乗っかるエンちゃんのエキゾチックなメロディ。
ブッたまげですよ。マジで。
3rd以降はエスニックなテイストより、グラムロックやサイケデリックなテイストを前面に押し出していく。福岡ユタカから岡野ハジメへと、主導権が移っていったんだろうなぁ。
メンバーのアクが強すぎて、結局、空中分解しちゃった。まぁね、最初から長続きさせるのは無理だったんだって。
約20年前のアルバムなんだけど、近年のレコーディング技術に負けないくらい音にエネルギーがある。具体的に言うと、すごく音圧がある。
もちろんね、音が尖ってるのが最大の原因なのだけど。
とにかくLPじゃ聞きようがないのでCDを買ったのだが、アマゾンなんかプレミアが付いちゃって6.000円オーバーになってやがる。
コレクターズ・アイテム化しちゃってるんだな。
しょうがないからヤフオクで入手したんだけど、なんと2.800円... _| ̄|○。
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